こんにちは。takeshi kadotaです。
今回はウェディングプランナーの知見を活かしながらフォトウェディングの基本情報について紹介していきましょう。
フォトウェディングのメリット・デメリット、費用、実施割合に関すること。
また結婚式や前撮りとの違いについても紹介します。
目次
①フォトウェディングとは?
よく「結婚式や披露宴で撮る写真」と勘違いされる方がいますが、実は違います。
フォトウェディングとは、新しい結婚式のスタイルと呼ばれていて、挙式や披露宴を行わない代わりに、ウェディングドレスや和装を着て様々なロケーションで写真を撮る、ということが特徴です。
再婚ゆえの遠慮や、授かり婚など様々な理由で結婚式を挙げなかったカップルたちから人気があります。
私服での撮影はもちろん、結婚式と同じように、衣装は好きなものを選べます。
憧れのウェディングドレスや、白無垢、色打掛などの和装の用意もあるため、衣装にこだわりたい花嫁たちからは喜びの声が上がっています。
また、その際のレンタル費用も、比較的安価に楽しめます。
結婚式における衣装の平均相場は新郎新婦を合わせると50万円ほどとかなり高額ですが、フォトウェディングの場合だと撮影プランに含まれていることが多く、高くても10万円程度でレンタルが可能です。
もちろんプロのヘアメイクを受けることができ、特別な一日が過ごせます。
また、スタジオや式場だけでなく、ふたりの思い出の地や、故郷、海辺や教会など、あらゆる場所でのロケーション撮影が可能です。
二人だけの写真でもよいですが、ご両親やご兄弟など身近な人を呼んで参加してもらうこともできます。
結婚し新しい家族となった記念を残すことで、にぎやかな写真となるでしょう。
また最近では、その後に会食の場を設けたりと、フォトウェディングの幅は広がってきています。
②フォトウェディングのメリット
フォトウェディングの最大の魅力は、費用を抑えられるところと、すべてが自由であるということです。
1、こだわりのポージングをじっくりと
挙式、披露宴の当日は、写真を撮りたくても、時間がなかったり、撮影を楽しむ余裕がなく固い表情の写真になることが多いのが現状です。
また、お酒で赤ら顔だったり、泣いてしまってメイクが崩れてしまっていたりと、写真写りがいいとは言えないものもあります。
しかし、フォトウェディングでは撮影だけに集中することができるため、挙式の最中ではやり直しがきかない指輪の交換シーンや、誓いのキスシーンなどにもじっくりと時間をかけることが出来ます。
ポージングなどにもこだわることができ、自由にふたりの世界観を詰め込むことができます。
また、撮影のテーマに合わせた小物やアイテムなどを持参できるため、ガーランドやオブジェ、フラワーシャワーなどを手作りし撮影に加えることで、より素敵な写真が出来上がるでしょう。
お子様やペットと一緒に楽しむことで、緊張しすぎることなく撮影を行うことが出来ます。
2、撮影日・衣装の自由
日程はふたりの好きなタイミングで選べるため、マタニティの方でも気軽に思い出を残すことができます。
また、着数に限りがないため、和装と洋装両方の衣装で撮影ができることはもちろん、あえて私服に身をまとい、いつも通りの二人の写真を楽しむこともおすすめです。
おそろいのペアルックや、思い出の服装などでアレンジをしたり、ストーリーやテーマを考えて撮影することでオリジナリティあふれる写真を残すことができます。
また、撮影の後には写真を選ぶことができます。
その日に撮影した写真のなかからお気に入りを選ぶ時間は素敵な思い出にもなります。
3、気軽にできるフォトウェディング
結婚式を挙げない理由は、人それぞれです。
人前に出ることを得意としていなかったり、再婚であまり豪華な式を望んでいない方でも、フォトウェディングであれば気軽に素敵な記念写真が撮れます。
また、結婚○年記念日として、入籍後に改めてフォトウェディングを検討する夫婦も増えてきています。
③フォトウェディングのデメリット
自由が多いからこそ、自分で手配しなければならないことが多いことがネックとして挙げられます。
1、スタジオに頼らない場合
撮影場所はもちろん、好みのカメラマンも自分で見つけなければなりません。
本人のホームページやSNSなどで直接依頼をするほか、衣装決めも自分の足でショップに行ったり、小物などの手作り物を用意したりと、時間を割く場面が増えていきます。
また、生花などでブーケや髪飾りを準備したい場合も、お花屋さんに相談したりと、こだわりが多いほど当日までにかける時間が長くなるでしょう。
2、スタジオを通す場合
セットなどが決められているため、自分の好みに合ったスタジオを探す必要があります。
カジュアルなセット、ナチュラルさあふれるセット、光が差し込むような上品なセットなど、写真の雰囲気を一気に決めてしまうため、自分の中でイメージを持っておくといいでしょう。
スタジオによっては、事前見学ができなかったりするため、サンプルなどは必ず確認を行うことが必要です。
また、そのスタジオにいるカメラマンと自分の趣味やこだわりが合うとは限りません。
カメラマンによって、表情を撮ることが得意の方、色彩を生かした写真が得意な方など、様々です。
過去の写真データなどを拝見し、担当のカメラマンが得意とするものを見極め、自分のイメージと照らし合わせることが大切です。
3、ロケーション撮影の場合
時期などによっては予約が殺到するため、実行する際には早めの計画が必要です。
また、場所によっては一般の人がいる中での撮影となることが多く、周囲の注目が集まってしまったり、写真に人がうつりこむリスクがあることも覚えておきましょう。
また、お色直しがしたくても、着付けやヘアメイクチェンジなどがあり、簡単に着替えることが難しいものです。
専用のロケバスを持っている業者もいますが、多くはスタジオに戻る手間がかかるため、比較的1着の衣装で撮影することが多いです。
また雨天時など、撮影自体が困難と判断された場合の対応は、スタジオやカメラマンによって異なるため、あらかじめ決めておく方がよいでしょう。
延期をする場合は、延期日に契約した衣装のレンタルが可能かどうかも確認が必要です。
日程がずれてしまうと、別の方に抑えられているケースがあり、この場合は別の衣装に変更しなければなりません。
④フォトウェディングの費用相場
一般的に、結婚式にかかる平均費用は約300万~400万(ご祝儀などを引いた純粋な負担額は約150万)といわれているなか、フォトウェディングは3万から15万円以下と、比較的安い費用で行える場合がほとんどです。
レンタルする衣装や写真のカット数により金額は変動しますが、費用を節約したいカップルにおすすめです。
フォトウェディングの費用の中には、撮影代と衣装代という基本料金にプラスして、指名料や会場費、ロケーション撮影であれば移動費や出張費などが足されます。
1、スタジオ撮影
3万円程度です。
家族写真のようなものもあれば、アレンジされたオシャレなセットで自由に撮影するなど、様々な撮影スタイルがあります。
室内ですので、当然ですが天候に左右される心配や、人目を気にすることなく楽しむことが出来ます。
真夏の和装や、真冬のノースリーブのドレスも気にせず着用できるため、好きなものを着用できるでしょう。
また、ヘアメイクの道具や照明器具など、もともとの設備が整っているため、比較的撮影がスムーズに行えます。
ただ、選ぶスタジオによって、ドレスや白無垢、色打掛などのレンタル衣装の品数が少なかったり、もらえる写真データに限りがある場合があり、追加する場合には別途料金がかかることがあります。
また、手作りの小物を使った写真やお母様のドレスや着物を着たい場合、持ち込む料に関する項目を確認することも重要です。
2、ロケーション撮影の場合
約10万円程度です。
教会などはもちろん、プロポーズの場所や生まれ育った地、学校、神社やお寺など自由に場所が選べます。
さらに、紅葉シーズンや花見シーズンなど時期を選ぶと、季節感のある写真を残すことができます。
時間帯や天候に左右されやすいですが、プロのカメラマンの技術や構図による工夫次第で「その時だけの写真」を楽しむことが出来るのも、ロケーション撮影に人気が集まる要因のひとつでもあります。
3、海外での撮影
ハワイやグアムなど、海外での撮影となると出張費などがかかり、12万円前後と値段があがってきます。
4、オプションや特典について
全データの買い取りや、アルバム作成などの場合は、それぞれの料金が発生しますが、プロの技術で撮影された結婚写真ですので、一生の宝物になるでしょう。
そのほかにも、スタジオによって土日祝日の撮影料やシーズン料などの特別価格がかかる場合があります。
逆に、平日やオフシーズン(1月~2月、7月~8月などの閑散期)を狙うと、特典付き限定プランを打ち出しているスタジオもあるため、お得に撮影が行えます。
5、撮影プランについて
基本的には撮影プランには、撮影時間とカット数が決められています。
その規定より上回るとその分の料金が加算されるため、自分が契約するプランの撮影時間、カット数の確認は重要です。
事前に撮りたいポーズなどをまとめ、当日のカメラマンにイメージが伝わりやすくしておくのがおすすめです。
また、写真のデータは通常、補正や修正を加えられるため、仕上がりに1か月程度かかります。
そのため、早めにデータが欲しい場合には、スピード仕上げ料金など別途料金が発生する場合があります。
⑤フォトウェディングと結婚式の違い
分かっている方も多いと思いますがフォトウェディングと結婚式の違いも紹介しておきましょう。
1、立会人の不要
挙式を挙げる際には、キリスト教、仏前式、神前式、人前式いずれの形であっても、誰か第三者が立ち会って行われます。
しかしフォトウェディングでは、新郎新婦の二人とカメラマンがいれば成り立つものとなっています。
2、おもてなしが必要ない
また、結婚式において、主役である新郎新婦がホスト、参列者をゲストとされています。
ゲストの方々や家族に日ごろの感謝を込め、おもてなしの料理や引き出物など、こだわるほど費用がかさばる要因の一つとなります。
3、準備期間の短さ
通常の結婚式においての平均準備期間は半年から1年と長い時間がかかり、その間に数多くの打ち合わせや準備が必要です。
フォトウェディングなら、基本的にはプランと衣装を選び、撮影日を決めるだけの打ち合わせで終わります。
あとは当日に使いたい小物やアイテム、思い出の品の準備など、比較的自由気ままに取り組むことが出来ます。
4、日程の自由
さらに、結婚式を挙げる際には、六曜に沿って縁起のよい日程や、ゲストの都合に合わせた日取りを選ばなければなりません。
しかし一方で、フォトウェディングは、日付の縛りはありません。
おふたりが好きな日の、好きな時間に合わせて撮影ができるため、マタニティのカップルにもおすすめです。
⑥フォトウェディングと前撮りの違い
似たもののように思えますが、前撮りとは「結婚式を挙げるカップル」が式当日とは別日に撮影を行うことを言います。
「別撮り」ともいい、式を挙げるか挙げないか、が大きな違いになります。
そのため、結婚式後に改めて写真を撮る「後撮り」なども、フォトウェディングとは異なります。
しかし、費用に関しては大きく違いはありません。衣装も、結婚式当日はドレスで前撮りは和装、など自由に選ぶことができます。
⑦フォトウェディングの実施割合
カップルのうち、結婚式を挙げた人が全体の60%を占めていますが、そのほかの約13%ほどのカップルがフォトウェディングを実施しています。
1、サービスの多様化
最近では、結婚式を行う式場や会場、本物の神社や教会自体が、平日を中心にフォトウェディングプランを用意するところも増えています。
これらのテラスやガーデン、会場内での撮影や、本物のチャペルや神殿を貸し切って撮影を行うことが可能で、ご家族も撮影に参加される場合は、そのまま会食の席を設けるプランを追加できる施設も増えてきました。
結婚式という概念にとらわれることなく、思い出の時を楽しめるよう、サービスの内容も大きく変わってきました。
2、SNSの普及
インスタグラムなどで額縁などの小物を使ったおしゃれな写真や、京都や沖縄などおすすめのスポットも紹介されるようになり、さらに人気が出てきました。
インスタ映えするポーズや、遠近法を使った面白い写真、お子様との家族写真や、マタニティ姿を写真に収めたりと、アイデアは様々です。
3、ハネムーンの記念に
海外などでの撮影では、その地でそのまま旅行を楽しむ方もいらっしゃいます。
リゾート地での非日常的な空間を楽しみながら、結婚式の思い出を作ることができるのも、魅力の一つです。
4、最後に
結婚式を挙げる余裕のないカップルや、再婚カップル、授かり婚、また、籍をいれて数年経っているけれど「花嫁姿を記念に残せばよかった」と後悔してしまっている方々を中心に新しい結婚式のスタイルとして、いま注目を集めています。
費用も結婚式と比べるとかなり下がりますので是非検討してみて下さい。
<合わせて読まれている記事>